■ 裁くの花嫁 ■  03


・駱駝がいる場合・・・食料だけ買ってすぐ出発
 一匹
 二匹
・いない場合・・・駱駝を調達するために衣類や装飾品を売り、なんとか一頭と食料を買い出発

「・・・それにしても、本当に君は顔が綺麗だな。あのさ、ちょっと抵抗がないなら、その顔利用してちょっと稼いでみようか?」
「なんだと!?」
「美人だとすぐに金になる。うっししししし・・・」
「気持ちの悪い笑い方をするな!」
「いや、ごめん。笑いが止まらないとはこのことだな・・・!」
 女装して踊り子。シェイルは吟遊詩人の真似事。
「・・・お前、なんでも出来るんだな」
「こう見えても逸れ者だからね。金になりそうなことは大抵やったし、手に職になりそうなことも大抵やってみた。器用貧乏さ」
「・・・」
「君も筋がいいよ。綺麗な舞だった」
「・・・あれは、剣舞のようなものだ。剣の型を大げさにわかりやすく繋げて踊っているように振舞ってみた」
「機転が利くじゃないか! 素晴らしい!!」
 頭わしゃわしゃなでなで。
「ッ! こ、子ども扱いは、するなッ!!」
 照れてる。難しいお年頃。





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